完全自吸式ポンプ

特徴

  • ■ エアーに強いポンプです。
    竪型構造により、インペラは底部の水平方向に装着されています。
    よって、インペラは常に液中に浸っていますので、エアーが混入しても遠心力が破壊されずに連続運転ができ、強制排気を致します。(混気液や、断続的なエアー吸い運転も可能)
  • ■ スラリー液を吸上げ移送できます。
    横型自吸式ポンプのような、内部フラップ弁を使用していませんので、スラリー液によるフラップ弁の摩耗や異物かみ込み等により起こるシール漏れもなく、完全なる再自吸が可能です。
  • ■ 吸い切り運転・空運転ができます。
  • ■ シール漏れがありません。

完全自吸式ポンプ

接液部材質

FC250 FCD クローム鋳鋼 SCS13 SCS14
SCS16 カーペンター20 ハステロイC ハステロイC22 ハステロイB
ニ相合金      

構造および部品名称

構造および部品名称

部品表(主要部品)
1:ケーシング 3:インペラキャップ
4:インペラ 9:ケーシング円盤
12:胴体 16:軸 受 箱
18:メカニカルシール 20:固定環フランジ
22:スリーブ 30:プーリー
35:主軸 34:アンギュラ玉軸受
46:ハウジング 49:円筒ころ軸受

使用例

使用例1
使用例2

■ 使用例:1 説明

ドラム缶内のスラッジ混じりの廃油を、全量吸い上げ移送し、そのままポンプ停止させずに、次のドラム缶より吸上げる連続吸い上げの例です。

■ 使用例:2 説明

水に浮く樹脂ペレットを、水と一緒に吸い上げ、分離機まで移送している例です。
(ゴムチップ・塗装カス等、実績有り)

■ その他の使用例

  • ・パルプ吸上げ移送(5.5% MAX)
  • ・スカム吸上げ用
  • ・液面まで-9mの浸透液を吸上げ、処理場に移送

仕様概略

仕様/形式 HSPF-32 HSPF-50 HSPF-100 HSPF-125 単位
口径 32×25 50×40 100×80 125×100 (mm)
吸入×吐出
回転数 1000〜3200 1000〜2900 800〜2600 700〜2600 (rpm)
全揚程 2〜35 4〜35 5〜40 6〜40 (m)
吐出量 10〜120 50〜500 80〜1200 100〜2500 (L/min)
軸馬力 1.5〜5.5 2.2〜11 3.7〜22 5.5〜37 (Kw)
到達真空度 -760 -760 -760 -760 (-mm/Hg)
最大粘度
押込/吸上
3000/2000 5000/4000 8000/4000 8000/4000 (CP)
最大スラリー濃度
押込/吸上
50/40 70/50 70/50 70/50 (%)
通過径 8 12 17 22 (mm)MAX
重量(電動機除く) 85 120 195 315 (Kg)