半自吸式ポンプ

特徴

  • ■ 連続・断続のスラリー自吸送液に向いております
    ポンプ本体に呼び水が貯まる構造のポンプです。よって自吸タンクは必要ありません。
    但し、吸入側配管の空気量が、本体呼び水の約80%までは自吸可能ですが、それ以上の場合は呼び水を注水補充しながらの自吸となります。
    ※吸入揚程に限界があったり、エアーを吸った後の再自吸は不可の為、半自吸式と呼んでおります。
  • ■ ゴムライニング仕様もあります。
    スラリーを含んだ塩酸等の酸性液に対し、耐腐食・耐摩耗を考慮した仕様となっています。
  • ■ シール漏れしません
    軸封(メカシール)が吸入側に装着されているため、アウトサイド方式であってもケーシング内圧力(背圧)を受けませんので、メカ摺動面圧は安定しシール漏れがありません。
  • ■ 高濃度・高粘度液に対応できます。
    シール漏れしない事と強い吸引力により、吸上げ・押込み下での送液が可能です。

半自吸式ポンプ

接液部材質

FC250 FCD クローム鋳鋼 SCS13 SCS14
SCS16 カーペンター20 ハステロイC ハステロイC22 ハステロイB
ニ相合金 天然硬質ゴム 天然軟質ゴム ブチルゴム

構造および部品名称

構造および部品名称

部品表(主要部品)
1:ケーシング 3:インペラキャップ
4:インペラ 9:ケーシング円盤
12:胴体 16:軸 受 箱
18:メカニカルシール 20:固定環フランジ
22:スリーブ 30:プーリー
35:主軸 34:アンギュラ玉軸受
39:ハウジング 42:円筒ころ軸受

使用例

使用例

■ 使用例説明

高濃度(50%)のスラリー液を、吸上げ移送している使用の例です。

■ その他の使用例

  • ・各種溶剤スラリー液の移送
  • ・硫酸・硝酸・塩酸等のスラリー液の移送
  • ・苛性ソーダ等アルカリスラリー液の移送
  • ・高温スラリー液の移送
  • ・真空タンクドレン用

仕様概略

仕様/形式 HF-32 HF-50 HF-80 HF-125 HF-200 単位
口径 32×25 50×40 80×50 125×100 200×150 (mm)
吸入×吐出
回転数 1000〜3200 1000〜2900 800〜2900 800〜2600 600〜1800 (rpm)
全揚程 3〜40 5〜45 6〜50 6〜50 6〜50 (m)
吐出量 10〜200 30〜600 50〜1300 100〜300 300〜6000 (L/min)
軸馬力 0.75〜5.5 1.5〜11 3.7〜22 5.5〜37 11〜55 (Kw)
到達真空度 -760 -760 -760 -760 -760 (-mm/Hg)
最大粘度
押込/吸上
3000/2000 5000/4000 8000/4000 8000/4000 8000/4000 (CP)
最大スラリー濃度
押込/吸上
50/40 70/50 70/50 70/50 70/50 (%)
通過径 8 12 20 25 30 (mm)MAX
重量(電動機除く) 70 95 165 280 450 (Kg)